電力・信号・データ・光ファイバー・流体などを回転部と固定部の間で伝送するスリップリングやロータリージョイントを展開しているSchleifring(シュライフリンク)。1974年の設立以来、50年以上にわたり回転伝送技術を提供しており、産業機械から医療CT、風力発電、防衛・宇宙分野まで幅広い用途に対応しています。
Schleifringのスリップリングの特徴や製品例について紹介します。
Schleifringのスリップリングは、産業装置だけでなく、潜水艦・艦艇・航空機・衛星などの用途にも対応しています。防衛・航空宇宙分野では、耐塩水噴霧、高加速度、振動、EMI/RMIシールドなど、用途に応じた環境仕様を提供しています。
潜水艦向けにはIP68までの防水性、電気光学システムや潜望鏡向けには耐塩水噴霧アセンブリやEMI・振動条件下での動作に対応するソリューションが紹介されています。
Schleifringでは、電力・信号・データに加えて、光ファイバーや流体・気体などを組み合わせたロータリー伝送ソリューションを提供しています。用途に応じて、ギガビットイーサネットやHD-SDIなどの高速データ伝送、RFチャネル、光ファイバーロータリージョイント(FORJ)などを統合できます。
複数の伝送機能を1つのロータリー機器にまとめられるため、回転部と固定部の間で電力や信号、データ、メディアなどを同時に伝送する必要がある装置に適しています。
医療CT装置向けのスリップリングでは、SCHLEIFRING公式サイトで最大340Gbit/sのデータ伝送に対応する仕様が示されています。CTスキャナーでは、回転するX線装置から画像データなどを固定部へ高速に伝送する用途に使用されています。
| 型番 | 7KM000071 |
|---|---|
| 電力トラック | 4トラック+PE(各250V/16A) |
| 通信 | CC-Link(10Mbit)2チャネル |
| 回転数 | 平均200rpm/最大400rpm |
| 寸法 | 本体外径Ø90mm/フランジ径Ø120mm/長さ116mm |
| 接触技術 | ゴールド・オン・ゴールド |
| 耐用寿命 | 最大5,000万回転 |
| 保護等級 | IP50 |
| ハウジング材質 | アルミニウム |
| 動作温度 | -20℃~+70℃ |
| ケーブル長 | ロータ・ステータ各3m |
| 質量 | 3.3kg |
| 主な用途 | 産業オートメーション、ロボット、工作機械、包装機 |
250Vクラスの4系統電力に加えてCC-Linkを2チャネル統合したFAネットワーク対応モデル。回転軸を介して電力とCC-Linkによる通信を同時に伝送する必要がある装置に適した構成です。
Schleifringは、電力・信号・データ・光・流体などを回転部と固定部の間で伝送するスリップリングやロータリージョイントを展開するドイツのメーカーです。1974年の設立以来、回転伝送技術を提供しており、産業機械や医療CT、風力発電、防衛・宇宙など幅広い分野に対応しています。
電力・信号・データなどを組み合わせた統合型の伝送に加え、FORJによる光信号の非接触伝送や、流体・気体用ロータリージョイントにも対応しています。防衛分野では、耐塩水噴霧やIP68までの防水性、EMI/RMIシールドなど、用途に応じた環境仕様も展開しています。
仕様だけでなく依頼条件まで満たすスリップリングメーカーを選ぶには、各メーカーの得意分野を知ることが合理的なアプローチです。このメディアでは、設計者が条件に合う依頼先を見極められるよう、各社の強みを整理して紹介しています。
Schleifring GmbHはドイツ・バイエルン州のフュルステンフェルトブルックに本社を置き、スリップリングとロータリージョイントを開発・製造しているメーカーです。
産業機械・医療CT・風力発電・防衛・宇宙など、回転部と固定部の間で高い信頼性が求められる分野を幅広くカバーしています。日本国内では、理研電具製造株式会社がSCHLEIFRINGを海外提携メーカーとして取り扱っています。
| 会社名 | Schleifring GmbH |
|---|---|
| 本社所在地 | Maisacher Straße 144, 82256 Fürstenfeldbruck(ドイツ) |
| 電話番号 | +49 (0) 8141 403-0 |
| 営業時間 | 要問い合わせ |
| URL | https://www.schleifring.com/ |
スリップリングの選定では、組み込む装置の種類や用途によって特有の要件があります。
ここでは、現場で特に求められる条件に対して強みを持つ3つのメーカーを紹介します。

フルカスタムでしか実現が難しかった、内径φ50mmクラスの中空軸に、大電流(各極数十A級)と1,000Mbpsの高速通信の混載要件にセミカスタムで対応。
短納期かつ低コストで、性能を実現できる。
「中空型」「軸端型」など既存のセミカスタム品ベースの設計でゼロからの専用設計が不要。
ノイズ対策や寸法調整といった要件を反映でき、試作1台からの小ロット発注にも国内一貫生産体制でスピーディに対応。

外径φ22〜30mmクラスに適合し、0.3Aの通信用回路を最大18極まで選べる小型シリーズを標準品でラインナップ。
CC-Link規格準拠のモデルもあり、規格ケーブルでのダイレクト接続が可能。
余分な慣性や抵抗を抑え回転機構に組み込んでも測定誤差が生じにくい軽量・低トルク設計。
質量26g・起動トルク0.005N·mのモデルなどがあり、回転ステージや治具でも精度を維持できる。

CTなどの大型医療装置のフレームを貫通できる内径1,397mmに対応。
限られた設計空間にも組み込めるため、既存の筐体寸法の制約内でも回転部の構成が可能。
最大1,000V・300Aの電力と、合計80Gb/s超えの画像データを、1台で同時伝送。
CTスキャナのX線管や冷却系を支えながら、装置内部の配線を簡素化できる。