小型・長寿命モデルから、過酷な環境に対応する大電流モデルまで、多彩な用途に応えるスリップリングを提供する日電商工。オーダーメイドにも対応し、現場の要件に合わせた適切な製品を提案します。本記事では、各製品の特徴や活用分野、導入メリットを詳しくご紹介します。
小型ながら3,000万回転の長寿命を実現し、省スペース化とメンテナンス性向上に貢献するNS型スリップリングを提供しています。電気を伝える接点部分(摺動部)に金銀合金を採用し、初期接触抵抗0.05Ω以下で信号劣化を防止。本体はIP54またはIP55の防塵・防滴性能に対応し、-40~85℃の広い温度範囲にも適応します。
産業用オープンネットワークの制御規格であるCC-Link認証を取得し、RS-422/485などの通信にも対応。ノイズに弱い信号伝送でも安定した通信品質を確保できます。
高電圧・大電流・複合伝送に対応する防滴・防水仕様の高耐環境モデル「SR型スリップリング」を提供しています。標準仕様で500~600V級の動力伝送を実現し、カスタム設計により1,000Aを超える大電流にも対応しています。
また、クレーン、ターンテーブル、製鉄・造船設備、風力発電など重負荷・連続回転が求められる現場でも長期運用が可能。動力と信号を1台に集約でき、光ロータリージョイントとの組み合わせで高速・大容量通信も実現します。完全オーダーメイドの特殊型も製作でき、船舶や試験設備など特殊条件下での導入実績も豊富です。
| 製品カテゴリ | NS型 |
|---|---|
| 型式 | NS1101-1 |
| 極数 | 4~6 |
| 外径 | φ45mm |
| 回転数 | 500min-1 |
| 許容電流 | 0.5A |
| 寿命 | 3×107回転 |
| 特徴 |
CC-Link 認定、RS422・RS485 対応 保護構造 IP54、IP55 |
| 製品カテゴリ | SR型 |
|---|---|
| 定格電圧 | AC(DC)250V |
| 極数 | 3極 |
| 許容電流 | 15A |
| リード線 | KIV 2㎟、各1m付 |
| 外形寸法 | φ105(外径) |
微弱信号から大電流、直流・交流・高電圧まで対応し、ユーザーの用途に応じた特殊スリップリングを設計製作(光回転装置の組み合わせも可)。
日電商工のスリップリングは、防滴・防水構造と防塵性能により、-40~85℃の幅広い温度範囲でも安定稼働可能。標準で500〜600V級の動力伝送に対応し、カスタム設計では1,000Aを超える大電流実績もあるため、風力発電など高負荷が求められる設備に適しています。
さらに、動力と信号を1台に集約できる設計は、設備構成の簡素化やメンテナンス性の向上に直結。光ロータリージョイントとの組み合わせで高速通信にも対応でき、再生可能エネルギーや重負荷設備における安定運用を支えます。
仕様だけでなく依頼条件まで満たすスリップリングメーカーを選ぶには、各メーカーの得意分野を知ることが合理的なアプローチです。このメディアでは、設計者が条件に合う依頼先を見極められるよう、各社の強みを整理して紹介しています。
スリップリングをはじめとする多様な給電機器を自社一貫で開発・製造している会社です。
製鉄や半導体など幅広い分野で培った経験を活かし、高信頼な回転給電システムを提供。顧客の要望を反映した柔軟な開発力と、海外を含む幅広い対応力で適切な給電ソリューションを実現しています。
| 会社名 | 日電商工株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 兵庫県神戸市中央区西町35 三井神戸ビル3F |
| 電話番号 | 078-332-2071 |
| 営業時間 | 公式HPに記載なし |
| URL | https://www.ndsk.co.jp/ |
スリップリングの選定では、組み込む装置の種類や用途によって特有の要件があります。
ここでは、現場で特に求められる条件に対して強みを持つ3つのメーカーを紹介します。

フルカスタムでしか実現が難しかった、内径φ50mmクラスの中空軸に、大電流(各極数十A級)と1,000Mbpsの高速通信の混載要件にセミカスタムで対応。
短納期かつ低コストで、性能を実現できる。
「中空型」「軸端型」など既存のセミカスタム品ベースの設計でゼロからの専用設計が不要。
ノイズ対策や寸法調整といった要件を反映でき、試作1台からの小ロット発注にも国内一貫生産体制でスピーディに対応。

外径φ22〜30mmクラスに適合し、0.3Aの通信用回路を最大18極まで選べる小型シリーズを標準品でラインナップ。
CC-Link規格準拠のモデルもあり、規格ケーブルでのダイレクト接続が可能。
余分な慣性や抵抗を抑え回転機構に組み込んでも測定誤差が生じにくい軽量・低トルク設計。
質量26g・起動トルク0.005N·mのモデルなどがあり、回転ステージや治具でも精度を維持できる。

CTなどの大型医療装置のフレームを貫通できる内径1,397mmに対応。
限られた設計空間にも組み込めるため、既存の筐体寸法の制約内でも回転部の構成が可能。
最大1,000V・300Aの電力と、合計80Gb/s超えの画像データを、1台で同時伝送。
CTスキャナのX線管や冷却系を支えながら、装置内部の配線を簡素化できる。