壬生電機製作所では、標準部品の組み合わせによりカスタム仕様のスリップリングを設計・製造しています。本記事では、その製品の特徴や用途を紹介します。
小型スリップリング SRSシリーズは、標準部品を組み合わせて用途に合わせた仕様を構成できる点が特徴です。ローターを一体成形することで価格を抑えており、密閉構造により摺動粉の散乱を抑えます。パワー系には銅カーボンブラシを採用し、5Aの伝達に対応可能です。カップリング付タイプでは、専用部品により取り付けや配線が行いやすい設計になっています。
中型スリップリングSRMシリーズは、信号系とパワー系の双方に対応した構造を備えています。信号系には銀カーボンブラシを1極あたり4本用いて接触の安定性を高め、熱電対信号の伝達にも対応。
パワー系には銅カーボンブラシを採用し、10Aの電流伝達に適しています。主要部品は黄銅リング(ニッケルメッキ)、フェノール樹脂製本体BOXなどで構成され、用途に合わせて極数や組み合わせを選択できます。標準部品を基盤にしたカスタム設計にも対応しており、使用条件に応じた構成が可能です。
| 電気定格(パワー) | 最大 AC200V 5A DC 24V 1A 最小 AC 24V 0.5A DC 14V 0.15A |
|---|---|
| 電気定格(信号) | 最大 AC100V 1A DC 24V 0.3A 最小 熱電対信号 |
| 回転方向 | CW/CCW 両対応 |
| 寿命 | 2×107 回転 |
| 回転速度 | 最大 200 rpm |
| 耐電圧 | 2000 VAC(1分間) |
| 絶縁抵抗 | 200 MΩ以上(DC500Vメガー) |
| 使用温度範囲 | -20~70℃ |
| 接触抵抗 | 100 mΩ以下(初期値) |
壬生電機製作所の小型スリップリングSRSシリーズは、一体成形ローターによるローコスト化と密閉構造による高耐久性を両立したモデルです。摺動粉の飛散を抑え清掃可能な設計で長期の稼働を実現。標準部品を組み合わせた柔軟なカスタム対応が可能で、パワー系と信号系の混在や特殊要件にも応じられ、様々な産業機器の省スペース化に貢献します。
仕様だけでなく依頼条件まで満たすスリップリングメーカーを選ぶには、各メーカーの得意分野を知ることが合理的なアプローチです。このメディアでは、設計者が条件に合う依頼先を見極められるよう、各社の強みを整理して紹介しています。
壬生電機製作所は、1950年創業の京都発祥メーカーです。工業用端子台や電気制御機器の製造・販売を主力とし、スリップリングを含む産業向けのカスタム製品を開発・提供しています。長年培った技術力と品質管理により社会インフラや工場自動化を支える製品を生み出し、お客様の多様なニーズに応え続けています。
| 会社名 | 株式会社壬生電機製作所 |
|---|---|
| 本社所在地 | 京都府京都市南区吉祥院仁木ノ森町50 |
| 電話番号 | 075-681-8561 |
| 営業時間 | 公式HPに記載がありませんでした |
| URL | https://www.mibudenki.co.jp/ |
スリップリングの選定では、組み込む装置の種類や用途によって特有の要件があります。
ここでは、現場で特に求められる条件に対して強みを持つ3つのメーカーを紹介します。

フルカスタムでしか実現が難しかった、内径φ50mmクラスの中空軸に、大電流(各極数十A級)と1,000Mbpsの高速通信の混載要件にセミカスタムで対応。
短納期かつ低コストで、性能を実現できる。
「中空型」「軸端型」など既存のセミカスタム品ベースの設計でゼロからの専用設計が不要。
ノイズ対策や寸法調整といった要件を反映でき、試作1台からの小ロット発注にも国内一貫生産体制でスピーディに対応。

外径φ22〜30mmクラスに適合し、0.3Aの通信用回路を最大18極まで選べる小型シリーズを標準品でラインナップ。
CC-Link規格準拠のモデルもあり、規格ケーブルでのダイレクト接続が可能。
余分な慣性や抵抗を抑え回転機構に組み込んでも測定誤差が生じにくい軽量・低トルク設計。
質量26g・起動トルク0.005N·mのモデルなどがあり、回転ステージや治具でも精度を維持できる。

CTなどの大型医療装置のフレームを貫通できる内径1,397mmに対応。
限られた設計空間にも組み込めるため、既存の筐体寸法の制約内でも回転部の構成が可能。
最大1,000V・300Aの電力と、合計80Gb/s超えの画像データを、1台で同時伝送。
CTスキャナのX線管や冷却系を支えながら、装置内部の配線を簡素化できる。