軽量かつ低トルク設計を標準ラインナップに取り揃え、計測装置に適したスリップリングを幅広く提供している遠藤工業。高精度計測を支援する回転コネクタとして、多様なニーズに応える製品群が魅力です。遠藤工業のスリップリングについて、特徴や製品例をまとめています。
φ22~30mmクラスを中心に、0.2A~0.3Aの微電流伝送に対応するモデルを標準品としてラインナップ。最大18極まで構成可能で、複数のセンサ信号を1ユニットにまとめられるため、煩雑になりがちな回転部の配線もスッキリ整理できます。
工場自動化システムにおける通信規格(CC-Link、CC-Link IE、CC-Link IE TSNなど)の対応ケーブルを備えたモデルを標準品として多数展開しているため、製造ラインや計測装置の通信環境に合わせて選択可能です。
遠藤工業が手がける小型スリップリングは、質量26g、起動トルクは0.005N·mという軽量・低トルク設計です。0.005N·mという低トルクなら、分解能0.01N·m以下を求められる回転トルク試験機でも、計測誤差の原因となる余分な摩擦や負荷を最小限に抑えられます。
外径30mmクラスのモデルでもトルクは0.03N·m以下になっており、計測装置との干渉を抑制。振動や抵抗の発生を抑えることで、計測値の安定性と再現性を確保できます。
| 規格 | CC-Link |
|---|---|
| 接触抵抗値 (ケーブル含む) | 青・白・黄極 0.10Ω シールド 0.05Ω※初期値 |
| 通信速度 | Max10Mbps(CC-Link 規格) |
| 電気構成 | 通信用 0.3A 3 極(青・白・黄) シールド 1 極 |
| 回転トルク | 0.03N・m 以下(300gf・cm 以下) |
| 許容軸荷重ラジアル | 13N(1.3kgf) |
| 許容軸荷重スラスト | 13N(1.3kgf) |
| 耐振動 | 5G以下 |
| 保護構造 | IP4X相当 |
| ケーブル | シャフト・ボディ側CC-Link専用ケーブル1m付 |
| 許容回転数 | 400min⁻¹(rpm) |
| 回転寿命 | メンテナンスフリーで3000万回転 |
| 使用環境 | 0℃~50℃以下結露なきこと 標高1000m以下 |
| 質量 | 約250g |
| 規格 | CC-Link IE, CC-Link IE TSN |
|---|---|
| 電気構成 | EtherNET4 ペア+シールド 1 極 |
| 回転トルク | 0.10N・m 以下(1000gf・cm 以下) |
| 許容軸荷重ラジアル | 13N(1.3kgf) |
| 許容軸荷重スラスト | 13N(1.3kgf) |
| 耐振動 | 5G以下 |
| 保護構造 | IP4X相当 |
| ケーブル | シャフト・ボディ側2重しゃへいSTP CAT5eより線3m付 |
| 許容回転数 | 400min⁻¹(rpm) |
| 回転寿命 | メンテナンスフリーで3000万回転 |
| 使用環境 | 0℃~50℃以下結露なきこと 標高1000m以下 |
| 質量 | 約510g |
| 規格 | CC-Link |
|---|---|
| 接触抵抗値 (ケーブル含む) | 青・白・黄極 0.2Ω シールド 0.1Ω※初期値 |
| 通信速度 | Max10Mbps(CC-Link 規格) |
| 電気構成 | 通信用 0.3A 3極(青・白・黄)シールド1極 |
| 回転トルク | 0.1N・m以下(1000gf・cm以下) |
| 耐振動 | 5G以下 |
| 保護構造 | IP4X相当 |
| ケーブル | シャフト・ボディ側CC-LINK専用ケーブル1m付 |
| 許容回転数 | 400min⁻¹(rpm) |
| 回転寿命 | メンテナンスフリーで3000万回転 |
| 使用環境 | 0℃~50℃以下結露なきこと 標高1000m以下 |
| 質量 | 約1100g |
| 絶縁抵抗 | DC500V 50MΩ以上 |
|---|---|
| 電気構成 | 20A 3~32極 50A 3〜12極 100A 3,4極 |
| 許容回転数 | 60min⁻¹(rpm) |
| 回転寿命 | ブラシ交換にて連続使用可能 |
| 質量 | 約8~15kg |
遠藤工業のスリップリングは、軽量・低トルクを標準仕様で提供し、小型計測装置でも回転部の負荷や振動を抑えやすい点が特長です。微電流伝送や高再現性が求められる計測用途で、装置の安定性と取り回しの良さを両立できます。
φ22〜30mmクラスでも最大18極に対応するモデルや、CC-Link/CC-Link IE(TSN含む)対応ケーブル付属の標準品を用意。多点センサの配線を一本化しつつ、省スペース・低慣性の要件に適した構成が取りやすくなります。
仕様だけでなく依頼条件まで満たすスリップリングメーカーを選ぶには、各メーカーの得意分野を知ることが合理的なアプローチです。このメディアでは、設計者が条件に合う依頼先を見極められるよう、各社の強みを整理して紹介しています。
新潟県燕市を拠点に、1935年の創立以来、スプリングバランサーやエアバランサー、スリップリングなどの回転・昇降装置を開発・製造してきたメーカーです。自社製品が使われる「ものづくりの現場」を第一に考え、長年の経験により培われた技術力で信頼のおける産業向け製品を提供し続けています。
| 会社名 | 遠藤工業株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 新潟県燕市秋葉町3-14-7 |
| 電話番号 | 0256-62-5133 |
| 営業時間 | 要問い合わせ |
| URL | https://www.endo-kogyo.co.jp/ |
スリップリングの選定では、組み込む装置の種類や用途によって特有の要件があります。
ここでは、現場で特に求められる条件に対して強みを持つ3つのメーカーを紹介します。

フルカスタムでしか実現が難しかった、内径φ50mmクラスの中空軸に、大電流(各極数十A級)と1,000Mbpsの高速通信の混載要件にセミカスタムで対応。
短納期かつ低コストで、性能を実現できる。
「中空型」「軸端型」など既存のセミカスタム品ベースの設計でゼロからの専用設計が不要。
ノイズ対策や寸法調整といった要件を反映でき、試作1台からの小ロット発注にも国内一貫生産体制でスピーディに対応。

外径φ22〜30mmクラスに適合し、0.3Aの通信用回路を最大18極まで選べる小型シリーズを標準品でラインナップ。
CC-Link規格準拠のモデルもあり、規格ケーブルでのダイレクト接続が可能。
余分な慣性や抵抗を抑え回転機構に組み込んでも測定誤差が生じにくい軽量・低トルク設計。
質量26g・起動トルク0.005N·mのモデルなどがあり、回転ステージや治具でも精度を維持できる。

CTなどの大型医療装置のフレームを貫通できる内径1,397mmに対応。
限られた設計空間にも組み込めるため、既存の筐体寸法の制約内でも回転部の構成が可能。
最大1,000V・300Aの電力と、合計80Gb/s超えの画像データを、1台で同時伝送。
CTスキャナのX線管や冷却系を支えながら、装置内部の配線を簡素化できる。