独自開発の「遊星運動方式(転動式)」を採用した、水銀レス(=水銀未使用)のスリップリングを製造する株式会社ヒサワ技研。
従来の摺動式で課題だった摩耗粉やノイズの発生を抑え、メンテナンスフリーで長寿命な製品を提供しています。メーカーとしての特徴や製品例などを紹介します。
従来の摺動式や水銀式とは異なり、ローラーベアリングのように導電性薄肉パイプが自転・公転する「遊星運動方式」を採用しています。
摺動による摩耗粉が発生しにくく、接触抵抗が低く安定しておりノイズが小さいのが特徴です。社内試験ではメンテナンス無しで3億回転以上の実績があるとされています。
また、水銀など有害物質を使用していない(水銀レス)ため、環境規制対応や廃棄コスト面でもメリットが期待できます。
近年では半導体製造装置関連で、高周波(13.56MHz)かつ大電流(25Aなど)の要望が増えているとされています。また、製品ラインナップとして250Aスリップリングも案内されています。
さらに、遊星運動方式はノイズが小さい特性から、圧電素子・歪みゲージ・加速度センサーなどの微小信号の取り出し用途での実績も記載されています。
標準のユニットタイプは、必要な電流容量や極数分だけ連結して使用でき、標準品は在庫があり即日出荷が可能とされています。また、通電電流、極数、使用電圧などの要望に応じた1台からのカスタム設計・製作にも対応しています。
そのため、特殊環境(真空、高温など)や独自仕様が求められるタイトな開発スケジュールでも、試作検証から量産までスムーズに進めやすい点がメリットとなります。
| 製品カテゴリ | ユニットタイプ(単極) |
|---|---|
| 内径/外径 | - |
| 最大極数 | 1(任意の個数を連結可能) |
| 電圧 | 要問い合わせ |
| 許容電流 | 10A(条件により20A程度まで) |
| 通信回路対応の有無 | 〇(微小信号用途の記載あり) |
| 補償導線 | 〇(熱電対など信号線対応の記載あり) |
| 許容回転数 | 1000rpm |
| 回転寿命 | 3億回以上(社内試験) |
| メンテナンス周期 | メンテナンスフリー |
| 回転方向 | CW-CCW |
| 製品カテゴリ | ユニットタイプ(単極) |
|---|---|
| 内径/外径 | - |
| 最大極数 | 1 |
| 電圧 | 要問い合わせ |
| 許容電流 | 50A |
| 通信回路対応の有無 | 〇(高周波通電用途の記載あり※高周波仕様は別途設計) |
| 補償導線 | - |
| 許容回転数 | 500rpm |
| 回転寿命 | 要問い合わせ |
| メンテナンス周期 | メンテナンスフリー |
| 回転方向 | CW-CCW |
ヒサワ技研のスリップリングは、独自の転動式(遊星運動方式)により、「摩耗粉やノイズを抑えたい」「メンテナンス負荷を下げて長寿命化したい」と考える設計者に向いた選択肢です。
水銀レスで環境面にも配慮しつつ、用途としては高周波・大電流・微小信号など幅広い領域での記載があり、標準品は在庫があり即日出荷可能、1台からのカスタム設計にも対応とされています。
仕様だけでなく依頼条件まで満たすスリップリングメーカーを選ぶには、各メーカーの得意分野を知ることが合理的なアプローチです。このメディアでは、設計者が条件に合う依頼先を見極められるよう、各社の強みを整理して紹介しています。
東京都大田区に拠点を置く特殊コネクタの専門メーカーです。独自の遊星運動方式による回転接続コネクタを展開し、回転体への通電におけるノイズや摩耗の課題解決に取り組んでいます。
また、回転・真空・特殊環境・大電流など、通常のコネクタでは対応が難しい用途に向けた設計開発も行っています。
| 会社名 | 株式会社ヒサワ技研 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都大田区仲六郷4-32-6 innoba大田 401号室 |
| 電話番号 | 03-6424-8123 |
| 受付時間 | 9:00~18:00(定休日:土日祝) |
| URL | https://www.hisawagiken.jp/ |
スリップリングの選定では、組み込む装置の種類や用途によって特有の要件があります。
ここでは、現場で特に求められる条件に対して強みを持つ3つのメーカーを紹介します。

フルカスタムでしか実現が難しかった、内径φ50mmクラスの中空軸に、大電流(各極数十A級)と1,000Mbpsの高速通信の混載要件にセミカスタムで対応。
短納期かつ低コストで、性能を実現できる。
「中空型」「軸端型」など既存のセミカスタム品ベースの設計でゼロからの専用設計が不要。
ノイズ対策や寸法調整といった要件を反映でき、試作1台からの小ロット発注にも国内一貫生産体制でスピーディに対応。

外径φ22〜30mmクラスに適合し、0.3Aの通信用回路を最大18極まで選べる小型シリーズを標準品でラインナップ。
CC-Link規格準拠のモデルもあり、規格ケーブルでのダイレクト接続が可能。
余分な慣性や抵抗を抑え回転機構に組み込んでも測定誤差が生じにくい軽量・低トルク設計。
質量26g・起動トルク0.005N·mのモデルなどがあり、回転ステージや治具でも精度を維持できる。

CTなどの大型医療装置のフレームを貫通できる内径1,397mmに対応。
限られた設計空間にも組み込めるため、既存の筐体寸法の制約内でも回転部の構成が可能。
最大1,000V・300Aの電力と、合計80Gb/s超えの画像データを、1台で同時伝送。
CTスキャナのX線管や冷却系を支えながら、装置内部の配線を簡素化できる。