1896年創立の精密機器メーカーで、船舶港湾機器や油空圧機器、計測機器などを手がける東証プライム上場企業です。本記事では、東京計器が建設機械・車両および産業機械向けに展開するスリップリング「ロータリブラシ TKFシリーズ」の特徴や仕様を詳しく紹介します。
ロータリブラシ TKFシリーズは、直流・交流・シリアル通信(CAN 500kbps)の信号を混在した構成に対応するスリップリング。最大定格は直流でDC24V/10A、交流でAC100V/10Aであり、これらの信号を組み合わせた構成が可能です。
TKFシリーズは、オプションで旋回角度検出用のセンサを本体に組み込むことができます。組込みセンサとしてはポテンショメータおよび近接センサの実績があり、スリップリングと角度検出機構を1つのユニットとして扱えます。
TKFシリーズは、屋外で稼働する建設機械や車両に搭載される前提で耐環境性能が規定されています。耐水構造はJIS D 0203 S1相当、耐振動性はJIS D 1601 3種B種 段階70(70m/s2・7G)、耐衝撃性は245m/s2(25G)を0.011~0.02秒、上下・左右・前後の3方向に各3回という条件をクリアしています。
使用温度範囲は-20℃~+75℃、放置温度範囲は-30℃~+80℃、相対湿度は30~95%(結露なきこと)です。JIS D0203およびJIS D1601に基づく試験条件が規定されています。
| 型番 | TKF-**-100-21 |
|---|---|
| 極数 | 2・3・4・6・8・10・14・20 (最大32極まで対応可能) |
| 定格電圧/定格電流 | 定格電圧:DC24V 定格電流:DC10mA~10A (交流はAC100V/10A、 シリアル通信はCAN 500kbps) |
| 接触抵抗 | 50mΩ以下 |
| 絶縁抵抗/絶縁耐圧 | 500kΩ以上(500Vメガー計) 500V・1分間 |
| 回転トルク(N・m) | 2.0 |
| 防水性 | JIS D 0203 S1相当 |
| 使用温度範囲 | -20℃~+75℃ |
| 耐久性 | 回転速度10min-1にて往復5万回転以上 |
東京計器のロータリブラシ TKFシリーズは、建設機械・車両という搭載環境から逆算して設計されたスリップリングです。直流・交流・シリアル通信(CAN 500kbps)を混在できる導通設計に、旋回角度検出センサの組込みという選択肢が加わることで、旋回部まわりの構成要素を1つのユニットに集約できます。
耐水・耐振動・耐衝撃の各項目が自動車部品の試験規格に基づいて規定されているため、屋外稼働機や車両への搭載を前提に仕様を照合しやすい点も特徴です。標準品として仕様が公開されており、極数を選んで形式を決められることから、建設機械や産業機械の旋回機構を検討する段階で候補に挙げやすいシリーズといえます。
仕様だけでなく依頼条件まで満たすスリップリングメーカーを選ぶには、各メーカーの得意分野を知ることが合理的なアプローチです。このメディアでは、設計者が条件に合う依頼先を見極められるよう、各社の強みを整理して紹介しています。
1896年(明治29年)に圧力計の製作から創業した精密機器メーカーです。船舶港湾機器、油空圧機器、計測機器、防衛・通信機器などを軸に、ジャイロコンパスやオートパイロット、超音波流量計、超音波レール探傷車といった製品を展開しています。
| 会社名 | 東京計器株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都大田区羽田空港1-1-4 HANEDA INNOVATION CITY ゾーンB |
| 電話番号 | 03-3732-2111 |
| 営業時間 | 要問い合わせ |
| URL | https://www.tokyokeiki.jp |
スリップリングの選定では、組み込む装置の種類や用途によって特有の要件があります。
ここでは、現場で特に求められる条件に対して強みを持つ3つのメーカーを紹介します。

フルカスタムでしか実現が難しかった、内径φ50mmクラスの中空軸に、大電流(各極数十A級)と1,000Mbpsの高速通信の混載要件にセミカスタムで対応。
短納期かつ低コストで、性能を実現できる。
「中空型」「軸端型」など既存のセミカスタム品ベースの設計でゼロからの専用設計が不要。
ノイズ対策や寸法調整といった要件を反映でき、試作1台からの小ロット発注にも国内一貫生産体制でスピーディに対応。

外径φ22〜30mmクラスに適合し、0.3Aの通信用回路を最大18極まで選べる小型シリーズを標準品でラインナップ。
CC-Link規格準拠のモデルもあり、規格ケーブルでのダイレクト接続が可能。
余分な慣性や抵抗を抑え回転機構に組み込んでも測定誤差が生じにくい軽量・低トルク設計。
質量26g・起動トルク0.005N·mのモデルなどがあり、回転ステージや治具でも精度を維持できる。

CTなどの大型医療装置のフレームを貫通できる内径1,397mmに対応。
限られた設計空間にも組み込めるため、既存の筐体寸法の制約内でも回転部の構成が可能。
最大1,000V・300Aの電力と、合計80Gb/s超えの画像データを、1台で同時伝送。
CTスキャナのX線管や冷却系を支えながら、装置内部の配線を簡素化できる。